この2日間、
東大4兄弟の佐藤ママ
京大3兄弟の強烈オヤジ
と、国内最高大学の2校にそれぞれ兄弟全員を合格させたというご家庭を紹介しました。
※この頃は一番下の娘さんが大学受験前だったので3兄弟になっています。
それぞれの本を読んで見つけた共通点と、世間での評価の違いについて感じたことを記事にしたいと思います。(・ω・ヾ)
共通点
- 高校の『先生』
- 小さい頃、おもちゃ・教材などは、潤沢に用意
- 参考書は親が選ぶ
- 勉強法も親が指導
1.高校の『先生』
東大4兄弟の佐藤ママは元々高校の英語の教師だったそうです。
京大3兄弟の強烈オヤジは、長男が高校生の頃に塾を開講しています。
お二人とも家の中だけでなく、プロとして『高校生に指導』をする事が出来る方だったというのは1つの共通点かと思います。
2.小さい頃、おもちゃ・教材などは、潤沢に用意
佐藤ママは絵本だったり、強烈オヤジは漫画やレンタルビデオだったりと、アプローチの仕方に違いはありましたが、子供たちの好奇心・興味を引き出すために、お二人ともかなり用意されています。
具体的には佐藤ママは一日10冊の絵本の読み聞かせ、強烈オヤジはレンタルビデオに行けば毎回20本ほど借りてきて、家でダビングして見せる、など。
絵本、ビデオに限らず、おもちゃや教材などでも子供の興味が今!という時には、すかさず買い与えるという様子が両家庭見られました。
3.参考書は親が選ぶ
両家庭とも、参考書は親が選んで子供に渡していたようです。
特に佐藤ママにいたっては『子供が参考書を選んでる時間が無駄』とまで言い切っています(; ・`д・´)
4.勉強法も親が指導
佐藤ママはきっちりタイムスケジュールを作って事細かに勉強法を指導。
強烈オヤジは『英語は音読しろ、国語は書き写せ』など、佐藤ママに比べるとざっくりした内容ではありますが、こちらも勉強法について指導しています。
共通点は多いのに世間の評価が違うのはなぜか?
こうやって並べてみると、両家庭ともアプローチの違いはあるにせよ
大筋ではかなり似たタイプの教育方法だったのではないかと言えます。
が、世間の評価は佐藤ママに対しては、賞賛の声もある一方、批判的な声も多いです。
なぜだろう?と考えてみました。
理由1 書き手が『親』か『子供』か
佐藤ママはママ自身が本を執筆されていますが、
強烈オヤジはオヤジではなく、長男である『子供』が書いています。
この違いは猛烈に大きいです。
具体的には本を読んで頂ければすぐに分かりますが、
強烈オヤジの元で育った長男が書いた方はオヤジに対しての【憧れ】や【感謝】、オヤジの手の上で転がされながらも同時に自分が【ワクワクした】という事が伝わってくる本になっています。
佐藤ママの方は『お手伝いはさせない』『親が学校の準備は全てしてあげる』といったセンセーショナルな部分の方が目につきやすくなっています。
勉強を後ろ向きにイヤイヤやりながら入れるほど東大理Ⅲは甘くないと思いますので、佐藤ママの子供たちも楽しく勉強していたのだろう、と想像は出来ますが、本を読んでもそこの部分はなかなか見えてきません。
嫌がる子供に無理に勉強させている、というイメージを持たれる方も少なくないかもしれません。批判の原因のひとつかなと感じます。
実際子供たちがどう感じていたかは分かりませんが、
佐藤ママのバッシングが過熱する中、息子(次男)さんがフェイスブックに投稿をしているのですが、それを読むと佐藤ママへの【感謝】を感じているのは伝わってきます。
良い文章だな~と感じたので次男さんの全文をそのまま載せちゃいます( ̄▽ ̄)
多くの人に心配していただいてるので投稿致しますが、母の発言はなんの資格も、社会的責任もない一個人の主婦のものですので、どうか皆さま暖かい目で見てやってください。
世間からはもちろん色々と言われておりますが、僕個人は今まで面倒を見てくれた母には感謝こそあれ、特に反感などはありません。
今までも何度も、僕ら子供からの意見が聞きたいとテレビや雑誌から取材の依頼が来ましたが、まだまだ自分たちは未熟者であり、ただ受験を受かっていると言うだけで、そのようなものに出るわけにはいかないと断って参りました。
受験に受かるための努力は勿論致しましたが、それだけであり、自分たちはまだ何も成し遂げておりません。これから先もっと精進して、自分の功績を打ち立てた時こそ、また注目していただけるよう努力していきたいと思います。
客観的に見て、子供三人が灘から東大の医学部に進むのはすごいことだと思います。そしてそのために母が色々と骨を折ってくれたことは疑いようがありません。母の発言すべてが正しいわけでも、すべてが事実通りなわけでも勿論ございませんが、一部いらっしゃる、母の子育てに興味のあるお母様方へ、母の本や言葉が役立ちますことを祈っております。
母は子供が好きでたまらないという人です。つまるところ子供自慢が行き過ぎてしまったようです。
子供自慢は親なら誰しも当たり前でしょうが、自慢は行き過ぎると嫌味になりかねません。
今回の発言で不快な思いをされた方には大変申し訳なく思います。
母自身はネットやSNSなどには疎く、今回の発言が話題になっていることも知らなかったそうです。
どうか母子共々今後ともご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い致します。
話題になったお陰様で本の売り上げは好調だそうです(^-^)/
ぜひご購読お願いいたします。(←宣伝)
出典:息子3人東大 佐藤ママの次男が秀逸コメント「子供自慢行き過ぎた」 - withnews(ウィズニュース)
理由2 遊び心があるか
両家庭とも、家庭学習に非常に力を入れています。
佐藤ママはどちらかというと、真面目にコツコツした印象です。
ご本人もおっしゃってますが、先取り学習型だったと言っています。
強烈オヤジの家庭学習はちょっとユニークというか、遊び心があります。
導入教材に漫画を選んだり、学校を休んでキャンプに行ったり、アルゴリズムを鍛えると言って麻雀をやったり、など。
長男さんもきっとワクワクしたからだとは思いますが、そういった遊び心の部分を楽しかった思い出としてつづっています。
大筋では似たような教育法だったとしても、遊び心がある強烈オヤジの教育法の方が、より受け入れやすいのかもしれません。
理由3 女親か男親か
これは女性としては非常に悲しいのですが、
【女親】か【男親】かの違いも大きいと思います。
もし強烈オヤジが強烈ママだったら、と考えてみるとどうでしょう?
何だか急に、システマチックなスネチャマのママみたいなのが浮かんできちゃいます。
強烈オヤジではなく、強烈ママが『英語は音読しろ、国語は書き写せ』と言ったとします。
全く同じ内容なのに、【男親】だと俺についてこい!的でカッコよく見えるのに、
【母親】が言ったと思うと、何だか急に嫌な感じに聞こえてしまうのはなぜなんでしょうね。
不思議です。
男親は得だな~と思ってしまいますw
理由4 知名度の違い
そもそも論かもしれませんが(; ̄ー ̄A
知名度の高い佐藤ママの方がその分批判的な声も沢山出てくる、という事はもちろん言えると思います。
まとめ&感想
- 両家庭とも、親はプロの『指導者』
- 両家庭とも、環境を整えるのはもちろん、教材・勉強法なども指導
- 本を出すなら、子供がワクワクしていたかどうかをアピールするべし!?
私は子供たちに、答えのない問題を自分で考えて自分なりに答えを出せる人になって欲しいと思っています。
効率の良い勉強法も自分で試行錯誤して、自分に合う方法を自力で見つけて欲しいです。
が、この本を読んで、あます事なく自分の持ってる情報をすべて伝える事の方が子供のためなんだろうか?と一瞬自分の子育てに迷いが生じました。
が、本当に偶然なのですが、迷ってる中、次に読んだ本で私に電流が走りました。
私のしたかった教育ってこれだったんだ!と。
次回はその本と教育法をご紹介したいと思います(* ̄▽ ̄*)ノ"
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